豆を挽くミル、”手動”と”電動”、どっちを選べば良いか?

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1.コスパ重視なら『手動』、ラクを重視するなら『電動』

豆を買って本格的にコーヒーを楽しもう!と思ったみなさん、豆を買ったらまずやらないといけないのが、その豆を『挽く』ことです(もし、まだ「豆を買って自分で挽くか、挽いた粉を買うか」で迷っているかたは、ぜひ過去記事『コーヒーを買うなら、豆派?粉派?』を見てみてください)。

豆を挽く道具は何を使いますか?大きく分けて、『手回し』か『電動』がありますので、どちらかを選ぶことになるでしょう。では、どっちが良いんでしょう? 手動のほうが安いんじゃない? でも、電動のほうがラクそう。というイメージを持つかたが多いと思います。ザックリ言うとそんな感じなのですが、もう少し詳しく、それぞれの特徴と違いをご紹介したいと思いますので、参考にしてみてください。

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2.『手動』のメリット/デメリット

《メリット》

  • 比較的安価なものが選べる
  • 粒が揃った粉に挽ける
  • 軽量・コンパクト

手動ミルはやっぱりリーズナブルな価格で選択肢が多いのが良いですね。おしゃれなデザインやアンティーク調のものもあり、見た目を楽しむ選びかたもできると思います。また、手動ミルは基本的にどのメーカのものも臼式なので、安価なミルでも挽き目が揃った粉に挽けるのも良いところです。

あと、小型で軽量なものが多いので、あまり場所を取らないことと、持ち運んで使えることも特徴です。キャンプやアウトドアで美味しいコーヒーを飲みたい!となったら、手動ミルを一つ用意しておきたいところです。

《デメリット》

  • 手間と時間がかかる
  • 力が要る

自分でハンドルを回してゴリゴリと豆を挽く手動ミルは、どうしても挽く手間と、それなりの時間がかかります。1杯分でも3〜5分くらいかかるものもあります。 そして、臼を回して豆を挽くので、ある程度力が必要です。数人分の量を挽くと結構疲れるかもしれませんね。

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3.『電動』メリット/デメリット

《メリット》

  • 早い、手間がかからない
  • たくさんの豆をまとめて挽ける

電動の良さはやはり、ワンタッチで素早く挽いてくれることですね。また、容量の大きなものもあり、一度にたくさんの豆を挽くこともできます。もちろん、電動なので疲れることもありませんね。

なので、あまり手間をかけたくない人、家族の分など、一度にまとめて豆を挽く人などには向いているかもしれません。

《デメリット》

  • 比較的高価
  • 場所を選ぶ
  • 均一に挽けないものもある

電動のものは便利な反面、やはり手動に比べ高価になります。また、大型で重いものが多いのと、電源や電池が必要なので、使う場所、置く場所が限定されますね。

また、手動のものと同程度にコンパクトで安価なものもありますが、それらのほとんどはプロペラ式(カッターの刃のようなものが回転して豆を切り刻んでいく感じ)です。臼式(手動はこれ)は、挽かれて細かくなった豆(粉)は臼を通過して別の部屋に行くのですが、プロペラ式は一つの部屋で刃が回転し、豆は同じ部屋にずっとあり攪拌し続けられるので、一度挽いた豆を何回も挽いてしまう一方であまり挽かれない豆も存在し、挽き目にムラが出ます。それを防ぐために、何度か途中で止めて本体を振って中の偏りをなくす、ということも必要です。また、静電気で刃の部分に挽いた粉が残りやすくなります。

電動でも均一に挽ける臼式のものがありますが、そうなるとやはり価格は上がり、サイズも大きくなります。また、手入れが複雑になるものもあるので要注意です。

4.店主おすすめミル

  • ハリオのHARIO(ハリオ) コーヒーミル ブラック セラミック スケルMSCS-2B       
ハリオ ミル

 

ネット購入もでき、お手軽価格ですが臼はセラミック製でしっかり挽き目をそろえて挽けます。意外と挽くのに強い力が要らない感じです。※あくまで個人の感想です。

各パーツも水で丸洗いできるので手入れしやすいです。

できるだけ安価に挽き目をそろえて挽けるミルならこれはおすすめです。

手動ミルでも実は値段はピンキリで、高いものではこういうものもあります。

  • コマンダンテC40 MK3  

コーヒーマニアが最強と絶賛するミルだそうです。価格も手動のミルとしては驚異の約5万円、ミルにもこだわりたいかた、ぜひ試してみてはいかがでしょうか

家庭用電動ミルのおすすめは

  • フジローヤル みるっこ R-220

抱えると大きさの割にずっしりと重さを感じます。

臼はステンレス素材のロストワックス製法でつくられていて、それをパワーのあるモーターで回しているので、きれいに挽き目がそろった粉に高速で挽いてくれます。

その分静電気による粉の飛散と粉残りは致し方のないところです。

  • カリタ ナイスカットミル ネクストG

こちらは粉の排出口に静電除去装置がついているので電動ミルの最大の弱点である粉が飛び散るのを防いでくれます。

臼はセラミック製、挽き目はこのクラスの電動ミルとしてはややバラツキがある印象ですが、許容範囲だと思います。繰り返しですが電動ミルで粉が飛び散らないのは感動しますね。家庭用の電動ミルとしては最高に使い勝手がいいです。

しかし静電気対策もあってか臼の回転速度はゆっくり、大量の豆を挽くには向きません。

紹介した電動ミルの2台はいずれも4万〜6万円台の価格帯になります。

電動だとこのくらいの金額を出さないとなかなかしっかりした性能のものは手に入りません。

コーヒーミルに関しては手動、電動に関わらず各社から本当にたくさんの製品が出ていますのでまた改めて徐々に紹介したいと思います。

5.やっぱり、自分の好みとライフスタイルで選ぼう!

手動と電動、それぞれの特徴をご紹介しましたが、いずれもメリット/デメリットがあるので、これが正解!というものはありません。みなさんが自分の好みやシチュエーションで選んでもらえば良いと思います。経済的に余裕があるなら、豆によってミルを使い分けたり、家では電動で、アウトドアで手動、などの使い分けをしてみたり、複数のミルを用意みても良いかもしれません。

本格的なドリップコーヒーを始めたいという方には最初はとりあえず手軽な手動をおすすめしたいですねぇ。豆を自分の手でゴリゴリ挽く手間と時間も楽しみのうち、という心境になったらもうマニアですね。

でも、自分の手で挽くのが面倒だと思うのなら、安価な電動ミルを使ってもらってももちろん構いません。過去記事『コーヒーを買うなら、豆派?粉派?』でも書きましたが、やっぱりコーヒー本来の味わいを楽しんでもらうために豆で購入してほしいという想いがあるので、粉で買うよりは、挽き目にムラが出たとしても、ミルで挽いて欲しいと思います。飲む直前に豆を挽けば、少なくともそれで新鮮で香りの立ったコーヒーを飲むことができますから。

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