1.オススメの挽き具合
自宅でコーヒーを楽しむことを決意し、豆を購入、そしてミルも手に入れた! さあ、いまから豆を挽くぞ!
ってときに、ミルに挽き具合(挽き目)を調整できる機能がついていることに気づきます。そうすると、どれくらいの挽き具合、挽き目にしたら良いの?という疑問が出てくるはずです。どうしても、ここで戸惑ってしまう人もいますよね。
ここで店主のおすすめ。ペーパードリップで飲む場合なら、やや粗めの中挽きが基本です。
と、言ってもそれがどのくらいのどんな感じなのか、よくわかりませんよね。それをこれから少し説明したいと思います。
2.挽き目と味の関係
まず、挽き目によって、どう違うのでしょうか?
挽き目による味わいの違いは、おおざっぱに言うと、
- 挽き目 細かい→味が濃くなる
- 挽き目 粗い→味が薄くなる
となります。なんとなく想像どおりじゃないでしょうか? なので、挽き目から考える味へのアプローチは、
- 濃いコーヒーが欲しい! → 挽き目 細かくする
- もっとあっさり飲みたい → 挽き目 粗くする
ということになりますね。
こういうふうに、自分好みのコーヒーを追求できるのが家飲みコーヒーの面白いところです。
でも、ここでひとつ注意しないといけないことが。
ペーパードリップの場合、挽き目が細かすぎると新鮮なコーヒーでも粉が膨らまないんです。
お湯を入れても池のようになってしまい、しかも抽出液がなかなか落ちないので抽出にすごく時間がかかってしまうので要注意です。
3.豆が膨らむしくみ
自分で挽いた豆にお湯を注いでコーヒーを淹れるなら、やっぱりフワーっと膨らませたいですよね。これって、なぜ膨らむのでしょうか?
実は、焙煎されたコーヒー豆は小さな無数の穴が空いた多孔質のハニカム構造で、その小さな穴に焙煎で発生した炭酸ガスが詰まっているんです。でも、あまりに細挽きだとそのハニカム構造の細胞壁が壊されて、挽いたときにもうガスが抜けてしまうので、お湯を注いだときに膨らまなくなります。
そもそもペーパードリップで新鮮なコーヒーの粉がふくらむというのは粉からの炭酸ガスの放出によるものだったのです。
この炭酸ガスも焙煎した日をピークに徐々に抜けていきます。なので、新鮮でないコーヒーは粉がふくらまないんです。
4.挽き目の大きさ
上記を踏まえた上で、JJC的オススメのペーパードリップに最適なやや粗めの中挽きですが下の写真くらいの感じになります。
おそらく同じように情報を発信されてるコーヒー店やコーヒー関係のブログ情報より結構粗めな印象を受けるかもしれませんが、これくらいジョリジョリしてコーヒー豆のカケラがあるくらいでちょうど良いと考えています。
5.抽出方法によって挽き目は変える
主な抽出方法について、粗いほうから順にそれぞれに適した挽き目をご紹介します。
- フレンチプレス 粗挽き
この極細挽きは当店の保有するミルではできないので写真は載せませんがパウダー状くらいの挽き目になります。エスプレッソで飲みたい場合、ミルを買うときはエスプレッソ用の極細挽きに対応しているか確認する必要があります。
このように抽出器具ごとに基本となる挽き目があるんですが、
これは
“あくまでも目安”
です。
正解は人それぞれの味覚、嗅覚、感性によって変わってくるはずです!!
なので、自分で微調整していろいろ試してみて、これが一番おいしい!と思う挽き目を見つけてみてはどうでしょうか?
こういうふうに、自分好みのコーヒーを追求できるのが家飲みコーヒーの面白いところです!
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