読書量がめっきり落ちたのを反省して、読書をするこのシリーズ。
最近読んだのは
『99%の日本人が知らない明治維新の大嘘 「司馬遼太郎の日本史」の罠』三橋貴明 経営科学出版
YOU TUBEの広告で出てきた本で、一般書店では売っていないようです。特別価格500円(確か)だったので思わずポチってしまった本です。
刺激的なタイトルですが”大嘘”というほどの嘘は書いてありません、、、“罠”というのも大袈裟に言ってるだけです、、、
主に江戸時代から明治に至るまでの歴史認識を改めようということを提言している本です。
歴史を理解し直すことが現代日本の衰退を食い止めるキーポイントのひとつとなるということを述べています。
以下本の内容をまとめると
- 日本は戦国時代のポルトガル人の種子島漂着から欧米のグローバリズムに組み込まれた。
実際、戦国、安土桃山〜江戸時代初期(鎖国するまで)は多くの日本人が東南アジアに交易を目的に進出していった。
- 鎖国後の江戸時代は外国から資源を輸入することなく内需中心の経済を確立して当時3000万人いた人口を養っていた。江戸時代の日本は世界でも有数の大国だった。
- 幕末の開国、明治維新、その後の明治時代は、欧米のグローバリズムへの再ビルトインということに過ぎず、劇的に社会体制すべてがリセットされたのではなく、あくまで江戸時代からの延長線上にあるもの。
- 明治維新で社会体制の変革が起こせたのも、そもそも江戸時代の全国各藩による資本の蓄積があったから。→江戸時代は戦争が無かったので、日本は資本の蓄積に注力できた。
- 第2次大戦後、GHQや自虐史家たちによって日本人の歴史観が歪めらてしまった。小国意識が現代日本人に広まり、国民自身が経済成長を否定しがちになり、投資が抑制された。歴史を学び直し認識を改め、将来の所得、豊かさのためにお金を支出する“投資”をしなければ経済成長はできない。
という内容でした。
とっ散らかった要約となってしまいましたが、
戦国時代〜明治維新までの歴史を経済的な側面を中心に解説されていて興味深かったです。
歴史を題材にしつつ現代日本に対する著者の主張を訴える本でした。
主張が強過ぎてちょっと違うなぁと思う部分もちらほらあるのですが、
この低成長、停滞感ばかりの日本が上向くには投資が必要というのは、確かにそうなんだろうと思います。
店主も年々、財布の紐が硬くなっております。。。
政府の皆様、もっと国民がお金を使えるような政策を頼みます!!
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