過去記事で“コーヒーに合うこの一曲”というテーマでブログを書いていましたが、コーヒーそのものが歌詞の中に登場する曲も意外とあるんです。
皆さんも心当たりありませんか
1回目はこちら!!
“One More Cup of Coffee” ー Bob Dylan
邦題は”コーヒーもう一杯”
ミュージシャンでありながら2016年にノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの曲で1976年のアルバム「Desire」の中の1曲です。
日本でのみ当時シングルカットされています。
歌詞の内容は何しろボブ・ディランなのです。
いかようにも深く解釈することができると思いますが
主人公に深い影響を与えた女性との別れを歌っているようです。
(歌詞について気になるかたは詳しくはこちら)
そして
”旅立つ前にコーヒーをもう一杯”と繰り返しサビで歌われます。
曲自体はコーヒーの香りが立ち上ってくるような渋くて雰囲気たっぷりの曲ですが
スカーレット・リヴェラのフィドルとエミルー・ハリスのコーラスが艶やかな彩りも与えていてとても印象的です。
この曲が出た70年代のアメリカのコーヒーといえばまだ大部分は大量生産のコーヒー豆を浅煎りにし薄めて飲むいわゆるアメリカンコーヒーの時代と言えます。
ボブ・ディランといえばまだ駆け出しの頃はニューヨークのガスライトカフェ(カフェというよりライブハウスとしての側面が強い場所ですが)でライブをしていたのが有名です。
ガスライトカフェで出てくるコーヒーはカップに重曹のすすぎ残しがあっても苦情もこないほど、まずかったそうです。。。
ガスライトカフェ:Gaslight cafe ニューヨーク州マンハッタンのグリニッジヴィレッジ地区にあるカフェ。1958年にオープン。フォークミュージック他、音楽活動の会場として注目されるようになった。1971年に閉鎖
おそらくこのOne More Cup of Coffeeで歌われているコーヒーもそのようなアメリカンコーヒーだったのではないでしょうか。
味わうと言うよりは出発前にカフェインを注入して気持ちを切り替えることが目的のような。
とはいえスターバックスコーヒーや日本にも一時期進出していたPeet’s Coffee & Teaなど深煎り系の品質に優れたコーヒーを出すいわゆるセカンドウェーブ系のコーヒー店が現れ、美味しいコーヒーをアメリカ人が求めはじめたのもこの時代でした。
さらにボブ・ディランといえば、そのガスライトカフェでのライブ盤(Bob Dylan / Live at The Gaslight 1962)が2005年になぜか北米のスターバックスでのみ限定発売されたことも話題になりました。(のちに一般販売されてます)
ボブ・ディランとコーヒーは何かと縁がありますね。
店主がそもそもこのOne More Cup of Coffeを知ったのは
The White Stripesと言う店主が最も大好きなバンドがファーストアルバムでカバーしているのを聞いてからでした。
このThe White Stripesのバージョンはエレキギターとドラムだけのガレージロック的解釈で演奏してますがこちらもいいです!
ストレス発散にもなります笑
とまあJUKE JOINT COFFEE好みの選曲になりますが、今後もぜひお付き合いください。コーヒーにまつわる音楽を聴きながら飲むコーヒーもまたいいものですよ。
コメント