1.当店のマンデリン
以前は、当店の『ダークローストブレンド』に合う一曲を紹介しましたが → (ダークローストブレンドに合う一曲)、今回は同じく当店人気の『マンデリン』に合う一曲を紹介したいと思います。
その前に、当店の『マンデリン』ってどんなの? ってところをご紹介。
そもそもマンデリンとはインドネシア共和国の北スマトラ州及びアチェ州で生産されたアラビカ種コーヒー豆のことを言います。
以前のブログでも紹介していますが、当店で扱っているのはシンガポールの農業総合商社オーラムインターナショナルがインドネシアアチェ州の現地で営農指導のもと栽培されたもの。オーラム社の独自認証システムのもとサスティナブルに配慮して育てられたマンデリンです。
2.『マンデリン』に合う一曲
スモーキーで深い味わいのマンデリン。これに合う曲は…
“It’s your life”
セドリックバーンサイドプロジェクト
です。
マンデリンをドリップしてコーヒー準備し終えたら、、、
曲を再生
イントロのギターからなんだか煙い雰囲気、ゴクリとマンデリンを一口。ハードボイルドな大人な気分に浸れます。
マンデリン独特のエキゾチックな、干し草のような、バターのような複雑味のある味わいと相性抜群です!
マンデリンのこの個性的な味わいはスマトラ式と言われる精選方式(コーヒーの果実から生豆を取り出し乾燥させる工程)によるところが大きいのですが、それはまた別のブログで解説したいと思います。
曲は”セドリックバーンサイドプロジェクト” のアルバム『here me when I say』からの一曲です。
セドリックバーンサイド
アメリカ出身
1978年生まれで14才の時に祖父であり特に90年代半ばにオルタナティブロック好きに衝撃を与えた
ミシシッピ出身のブルースミュージシャン R.L.バーンサイドのバックでドラムを担当する所からキャリアをスタートさせています。
祖父のR.L亡き後いくつかの活動を経てギターのトレントン・エイアースと組んだ自らのソロプロジェクト
これがセドリックバーンサイドプロジェクトこのユニットで彼はドラムでボーカルという面白いスタイルで演奏してます。
このアルバムはミシシッピ伝統の泥臭いカントリーブルースにロックやファンク、ヒップホップの感覚も合わせて
ドラム、ギターだけ(曲によってはブルースハープも加えて)あくまでシンプル、ソリッドなスタイルで演奏してます。
その中で、It’s your lifeはひたすらワンコードで押し通すための効いたドラムと絡みつくギター
力強いセドリックバーンサイドのボーカルが気持ちいいブルースロックとなっております。
この曲のライブの映像もあります↓
余談ですが、セドリックバーンサイドはアメリカのオフィシャルトラベルサイトにも登場、ダイナーで食事をする写真ではセドリックバーンサイドのお茶目な姿を見ることができると共にジュークジョイントやブルースについても紹介されています。
3.コーヒーにはブルースが合う
みなさんブルースって好きですか? (興味ある人は少ない?店主は大好きなんですが)
ブルースは20世紀初頭にアメリカ南部の黒人によって確立されたすごくシンプルな音楽スタイルで黒人霊歌、フィールドハラー、ワークソングなどから発祥した音楽で、主に女性、お金、ギャンブル、ダメダメな自らの人生などを3コード12小節で歌う音楽です。
簡単に言うとこんな感じで、コードとか小節とかよく分からない人もいるかと思いますが、興味があれば別途ググってください、、、 説明し出したら長くなってしまうのでこれくらいでやめておきます。
実は現在のポップス、ロック、ヒップホップなど現在のポピュラーミュージックのほとんどにブルースの音楽スタイルは影響を与えています。特に一個人の個人的な想い、出来事を自由に歌い演奏、レコードにして売るということは20世紀初頭のブルースミュージシャン達から始まったと言っても過言ではないと思います。
そういえば店主は音楽好きなのにこういう音楽のCDは全然買わなくなってしまいました。
やはりできるだけ節約したいので店主はもっぱらApple Music で色々音楽を漁ってます。
4.やっぱり『コーヒー』と『音楽』という楽しみ方
ここ30年日本人の所得は全然上がってないですし日本の多くの人が働けど働けど我が暮らし楽にならずと言ったところですよね。
そんな郷愁に浸るのにもブルースはピッタリです。そのお供にコーヒーをというわけでマンデリンに『It’s your life』いかがですか?
と、またもや完全に店主の好みを挙げましたが、もちろんどんな曲が合うと感じるかは人それそれで良いと思います。
なので、コーヒーを飲むときに、『この風味は、この曲と合うなぁ』とか、『このコーヒーは、こんな曲を聴きながら飲みたいなぁ』とか、逆に『この曲に合うコーヒーはこんな味かな』などと考えながら飲む楽しみ、おすすめします。
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