1.ジアマンチーナ・ヨシマツ のご紹介
当店で取り扱っているコーヒー豆の中で1種類に焦点を当てて紹介します。今回は昨年の秋より取り扱いを始めたジアマンチーナ・ヨシマツ (以下ヨシマツ )です。
このヨシマツ は当店イチオシ!
ブラジルの地で日本人が育てた上質なブラジルコーヒーです。
香ばしいナッツやチョコレートを彷彿させるフレーバー。
当店では中深煎りで焙煎、ほのかな苦味でとても飲みやすいコーヒーです。
店主もこれまでそれなりに色々なコーヒーを飲んできましたがヨシマツ はなんだかいつも最後に戻りたくなる故郷のような感じです。
そんな優しくてホッとするコーヒーなんです。
2.生産者のご紹介
生産者はヨシマツ の名の通り吉松早苗さん
1946年、山口県熊毛町(現周南市)に7人兄弟の末っ子として生まれました。
1965年12月にブラジルに渡るまで、日立電車で溶接工として働いていました。当時日本の海外移住計画のなかにブラジルも含まれており、その中のコチア農業組合が提案する「コチア青年」というプロジェクトに参加し、夢を抱いてブラジルへ渡ります。
彼はまずカストロという入植地でジャガイモ栽培をし、雇農として生計を立てていましたが、
さらなる飛躍のため、1971年パラナ州マリンガに行きます。ここでは農場経営者となり、はじめて自分の農場を持ちます。
さらに飛躍するため1974年に家族とともにミナス州ジアマンチーナで新たな挑戦を始めます。
ジアマンチーナはその名の通り昔から金やダイヤモンドの産地で、あまり農業には適さない土地です。
町から少し離れたところで、野菜作りを始めました。野菜栽培は順調にすすみ、
さらに夢だった「コーヒー栽培」を行いたいと考えます。
ところがこの地域は国によりコーヒーの栽培には適さないとされており、コーヒー栽培に欠かせない国の融資が受けられません。
それでもどうしてもコーヒーを作りたいという一念で、1978年すべて自費で6000本のコーヒーを植えます。
本来なら国の融資を受け、トラクターなどの機械を揃えてから行うのが普通ですが、吉松さんはすべて手作業で行いました。
このような危険を冒しながら、「コーヒーなどできない土地」「国も見放した土地」といわれた場所で、
1980年に最初の収穫を迎えます。これが高品質だったことには非常に感動しました。
その後、国もこの土地をコーヒー栽培適合地として認め、農場は順調に拡大していきます。
長男リカルドさんは西村農業学校で最新式の農業を学び、
今の農場経営の礎をつくります。
リカルドさんは、農場経営にいろいろな改善点を加え、コーヒー栽培に欠かせない灌漑設備や
乾燥機、倉庫、収穫機などを充実させます。特に今は環境保護を目的にした、自然を大事にする農業に取り組んでいます。
常にチャレンジし続ける吉松さん、それを受け継ぐ子供たち。
今までコーヒーがとれないとされてきたジアマンチーナで吉松さんの農場では80ヘクタール以上ものコーヒーを栽培しています。
3.ヨシマツ のプロフィール
生産地:ブラジル ミナス州ジアマンチーナ
標高:1047m
豆の品種:ムンドノーボ、カツアイ
精製方法:ナチュラル
雨が少ないということがナチュラルコーヒー収穫にとって非常に適しています。
また鉱物資源が豊富なところ(農場内には水晶がごろごろ落ちています。)は味に良い影響を与えています。
4.ヨシマツ のまとめ
ヨシマツ は優しく軽い飲み口、さらに酸味も控えめでナチュラル製法のコーヒーらしい芳醇な香りを堪能できます。
軽やかに飲めるコーヒーなので、昨晩お酒飲みすぎて胃がもたれ気味な時にもいいですし、これまでコーヒーが苦手、飲みづらいと感じてきた人
にはコーヒーのイメージをくつがえす、そんなコーヒーになるのではないかと思います。
JUKE JOINT COFFEEではそんなヨシマツ の生豆を50度洗いしてから半熱風焙煎機で丁寧に焙煎しております。
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